製品のさらなる品質向上を目指して 〜太子食品工業株式会社〜

更新日: 2021年9月3日
 

太子食品工業株式会社は,豆腐,納豆,油揚げ等の大豆製品を主力製品とする企業です。

  今回は,古川清水工場にある技術開発室を訪ね,官能評価装置付きガスクロマトグラフ質量分析装置(GCMS)等の利用の経緯や今後の要望などを伺いました。

企画部副部長の井戸川氏(左)と技術開発室の玉手氏(右)

センター利用の経緯

  「以前から大豆の青臭さの分析や共同研究などで宮城県産業技術総合センター(以下「センター」)との関わりがあり,いろいろな装置があることは知っていました。技術開発室のメンバーは品質向上や品質管理に関する課題に取り組んでいます。興味ある装置があるとどのように使えるかセンターに相談しています。」(井戸川氏)

機器分析による特性評価

GCMS

  現在,玉手氏はセンターのGCMSを施設・機器開放(センター内の施設,機器を企業の皆様に開放しています。)により利用されています。

  「当初は,元々官能評価で行っていた豆乳の評価をヘッドスペースガスクロマトグラフ(HSGC)で行っていました。分析技術の発達もあり,分析の方法次第で活用に広がりがあるのではと考え,GCMSを利用させてもらいました。」(井戸川氏)。

  これまでに,フーリエ変換赤外分光分析装置(FT-IR)を用いて豆乳成分の迅速分析やタンパク質変性の評価を行ったり,マイクロフォーカスX線CT装置で油揚げの組織を観察したこともあったそうです。
「実際に使ってみて必要と判断し購入に至った装置もありました。また,分析結果の中には,セールスシートに掲載したデータもあります。」(井戸川氏)

センターに期待すること

製品ラインナップ

  「これからもいろいろな装置を使いたいですし,情報も頂きたいです。」(井戸川氏),「別な製品で評価してみたいものがあります。」(玉手氏)。太子食品工業株式会社では機器分析を用いた品質向上への取り組みを続けています。

会社概要

所在地郵便番号039-0141   青森県三戸郡三戸町大字川守田沖中68(本社)
郵便番号989-6228   大崎市古川清水字新田51-1(古川清水工場)
ウェブサイトhttp://www.taishi-food.co.jp/
電話,FAX電話  0179-22-2111(本社),0229-26-4111(古川清水工場)
FAX  0179-22-1701(本社),0229-26-4113(古川清水工場)
代表取締役社長工藤 茂雄
創業1940年10月
従業員数644名
資本金7000万円
主な事業和日配食品の製造・販売/各種商品の仕入れ・販売/その他