挫折を乗り越えて“夢”の美顔器を製品化 〜株式会社ビューティシー〜

更新日: 2021年8月27日
 

 株式会社ビューティシーは,家庭で使える美顔用マッサージ器Airlift(エアリフト)等の企画,開発,販売を行う創業4年目の企業です。当時専業主婦だった黒木代表取締役が第二子の小学校入学を機に家庭用美顔器の開発に取り組み始め,その熱意とバイタリティで協力の輪が広がり,起業,そして製品化に至ったこれまでの歩みについて,お話を伺いました。

美容器開発のきっかけ

技術改善支援による試作器
技術改善支援による試作器

 「以前エステサロンに勤めていた経験があるので,普通の主婦が気軽に通える料金ではないことを知っていました。自分も専業主婦になり,エステで受けるような施術を自宅で簡単に出来る方法がないかと漠然と考えていました。あるとき,理想の美顔器が夢に出てきたんです。調べてみるとそのような美顔器が世の中に無いことがわかり,自分で作れるんじゃないかと思ったのがきっかけでした」

 「美顔器の開発について,インターネットで知った“公益社団法人みやぎ産業振興機構”に何回か相談に行き,漠然としていたイメージがはっきりしてきたときに,宮城県産業技術総合センター(以下,センター)を紹介されました」

挫折を乗り越えて製品化へ

美顔器「Airlift」と水溶性保湿ジェルクリーム「Aqua B.C」
美顔器「Airlift」と水溶性保湿ジェルクリーム「Aqua B.C」

 「センターに相談してまもなくの東日本大震災や,思うような試作品ができないなど何度か挫折しかけましたが,あるアイデアがきっかけで開発が一気に進みました」。センターでは黒木氏のアイデアを具現化する試作器の製作を担当しました。

 その後は美顔器を製造してくれるパートナー企業探しに奔走。そのときも多くの苦労をされたそうですが,美顔器の説明をする際に,この試作機が大いに役立ったそうです。また,“一般社団法人宮城県発明協会”の支援により,このアイデアで特許を取得されています。(特許4936263)

今後の展開と産技センターに期待すること

 「センターにはこれまでどおり,一緒にやってくれているというチーム感を感じられる支援を期待します。無料の技術相談や他企業とのマッチングはいいですよね」

 今後の展開を伺うと,「今は製品を売るとき。今はまだないですが,3年後には販売のスキルもつくはず。そうしたら,今回身につけたスキルで後進女性起業家の支援もしたいです」。いつでも前向きな黒木氏の輪はさらに広がりそうです。

会社概要

所在地郵便番号982-0261   仙台市青葉区折立6−7−15
ウェブサイトhttp://beautysea.co.jp/
電話,FAX電話 022-226-7765,FAX 022-391-0761
代表取締役黒木 薫
創業平成24年10月
従業員数1人
資本金300万円
主な事業美容機器の企画・開発・販売