プリンテッドデバイス作製技術研究

更新日: 2023年2月27日
 

 プリンテッドエレクトロニクスは,印刷技術を応用し様々なフィルムなどの基材に機能性インクを用いて回路,デバイス,電子構造等を形成する技術である。この技術は,フォトリソグラフィを用いた手法と比較すると工程を集約できることや回路部分等の直接描画になるので材料の低減が見込まれること,近年の機能性インクの開発やプリンテッドエレクトロニクスに適した印刷装置の開発,薄型でフレキシブルな電子機器の需要,世界的な環境負荷低減の高まりで益々注目されている。一方,プリンテッドエレクトロニクスを検討している企業は,この技術にはノウハウが多く全体像が見え難いため,踏み出せずにいる現状がある。
 そこで,本研究では,版の作製から印刷までの一貫した流れの構築,そして版の線幅寸法と印刷物の線幅寸法の誤差を低減する適切な印刷ロールの押込み量の把握を行い,その結果として線幅が徐々に変化する回路の作製が出来たことを報告する。また,この研究を実施することで,版の作製から印刷までの一貫した作製の流れやプリンテッドデバイスの試作体験作を通して,地域企業がプリンテッドエレクトロニクス分野を検討し,展開するための情報を提供できる素地を作ることができた。

【県単独試験研究 令和2年度~令和3年度】

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