令和6年度「生成AIを活用したマーケットイン手法による商品開発研修」開催報告

更新日: 2024年8月28日
 

2024年7月23日(火)~24日(水)に、高度技術者養成研修 商品企画コース「生成AIを活用したマーケットイン手法による商品開発研修」を開催し、製造業、食品関連、デザイン関連等の方々に受講いただきました。

本研修では、講師に株式会社フォグラ の高橋 雄一郎氏をお招きし、顧客のニーズを中心に商品開発を進める「マーケットイン手法」についてグループで学んでいきました。産業技術総合センター(以下、センター)の職員からは、生成AIをアイデア出しに活用する手法を、その場で実際に生成AIを操作しながら解説しました。

研修で取り組んだ課題テーマは「20代前半の女性」が「外出先で食べる甘いお菓子」の製品開発です。受講生たちは2つのグループに分かれて、講師やセンター職員のサポート受けながら、課題に取り組んでいきました。

研修はグループワークで進行していく。
オンラインで共有するワークシート。思いついたアイデアをすぐにメンバーで共有できる。

センター職員による生成AI活用術の解説。
受講生は、生成AIやMiroなどのオンラインツールを活用し、研修に取り組む。

研修で使うワークシートは講師の高橋氏とセンターが共同で考案したもので、WEBホワイトボード「Miro」でオンライン共有されます。参加者はグループで議論しながらぞれぞれのワークシートの項目を埋めていきました。このワークシートは、マーケットイン手法による商品開発の基礎的な流れである「ぺルソナ設定→ペルソナの分析→アイデア展開→市場性の評価→最終製品提案」を、ステップを追いながら学んでいける内容に工夫されています。今回の研修では、生成AIも活用したことで、短時間の間により幅広く議論を進めることができたようです。

最終製品のアイデア出しは、手描きのスケッチで進めていきました。高橋氏からは「手を動かすことで、ぼんやりとしたアイデアが段々と深まっていきます」との解説があり、受講生は黙々とアイデアスケッチに取り組んでいきました。

研修の合間や休憩時間には、受講生が開発に取り組んだ商品を紹介しあう様子も見られ、受講生同士のコミュニケーションもより進んだようです。

手を動かしながらアイデアを考えることがポイントとのこと。
手描きのアイデアをワークシートに取り込み、最終製品の提案書を作成中。
研修講師の人柄もあり、リラックスした雰囲気で研修が進んだ。
受講生による最終プレゼンテーション。講師からは的確なアドバイスがもらえた。

研修の最後には、会場に設置された大型モニターを用いて、最終製品のプレゼンテーションが行われました。各受講生からはユニークな製品アイデアや、実現性が高い製品アイデアなどがそれぞれ提案され、とても充実した二日間の研修となりました。

研修で習得する内容は、新商品開発や新規事業立案など幅広く活用できます。企画・開発担当者は勿論、新規採用職員の人材育成研修としてもお勧めの内容です。
次年度も開催予定ですので、是非、WEBサイトやメールマガジン「ITIMオンライン」等で情報をチェックしてください。

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