10m法電波暗室を整備しました!

更新日: 2022年6月29日
 

車載・IoTソリューション機器開発支援拠点整備プロジェクト

事業概要

 本プロジェクトにて,これまで当センターで対応できなかった,国際規格,大型機器,EV及び車載機器や,今後需要が増加するIoT機器のEMC評価が可能となる10m法電波暗室を令和4年4月に整備いたしました。

EMCについて

 我々の生活圏には多数の電子機器が存在していますが,これらの機器は電磁波(電磁ノイズ)を放出しており,その電磁ノイズが周辺の機器に影響を及ぼす可能性があることから,電子機器には,
  (1) 外部に電磁ノイズを出さないこと        
  (2) 外部からの電磁ノイズによって影響を受けないこと      
の2点が両立していることを評価する必要があり,これを「EMC(Electromagnetic Compatibility:電磁両立性)評価」と言います。

事業目的

 世界的に加速化する電子機器の普及により,既存の電子機器産業に加え,IoT機器や生活支援ロボットを含むロボット産業の拡大,EVをはじめとする次世代自動車の進展など,身の回りの様々なモノの電子機器化が急激に増加していますが,電子機器を市場に出す際,EMC評価は国際的にも必須試験となっています。
 電子機器製品のEMC評価に不可欠な,国際基準に適合した10m法電波暗室を当センターに整備し,電子機器関連企業における設計,開発,評価を加速化する一貫した技術支援体制を構築することにより,製品出荷額増加や製品開発の効率化向上,特に開発スピードの向上,コスト削減に寄与することで,地域の電子機器産業,ロボット産業,自動車産業等の飛躍に貢献します。

10m法電波暗室で実施可能となる試験

試験名主な対応規格対象製品
放射エミッション測定・CISPR32
・CISPR11
・VCCI
・民生品
・医療機器
・工業製品
実車用放射エミッション測定・CISPR12・自動車本体
車載機器用放射エミッション測定・CISPR25・車載電装品
アンテナ照射試験・ISO11452-2
・IEC61000-4-3
・IEC60601-1-2
・車載電装品
・民生品
・医療機器
・工業製品
TEMセル試験・ISO11452-3・車載電装品
ストリップライン法試験・ISO11452-5・車載電装品
近接照射試験・ISO11452-9・車載電装品
・工業製品
※料金やその他のEMC試験の詳細についてはこちらをご覧ください。

EMC総合試験棟

試験棟外観10m法電波暗室

お問合せ先

担当者:機械電子情報技術部 電子応用技術開発班
TEL:022-377-8700 FAX:022-377-8712
お問合せフォーム
e-mail: emc@pref.miyagi.lg.jp