更新日: 2022年4月5日
競輪の収益を財源とした公益財団法人JKAの平成27年度「公設工業試験研究所の設備拡充補助事業」により設備の拡充をおこないました。
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補助事業の概要
- 事業の目的
宮城県内への自動車関連企業,高度電子機械産業の進出が進んでいます。これらの企業も含め,ものづくり企業の多くは材料を取り扱い,材料の物性を適切に把握することで製品を安定的に製造しています。また,取引相手に自らの製品を提案していくことも求められることが多くなり,既存製品の改良,新製品開発も必要になってきました。その際、新たに取り扱う材料の物性を知ることは必須事項となっています。
本事業は,材料を取り扱うものづくり企業をX線分析を通して支援するものです。 - 実施内容
本事業では,元素分析では特定できない化合物の同定,熱ひずみや機械加工ひずみにより表面に残った応力の測定,薄膜の膜厚,密度,応力,組成解析,ナノ粒子の大きさと形状及びナノレベルの周期構造の評価が行える「X線回折装置」を宮城県産業技術総合センターに導入しました。施設・機器開放事業,技術改善支援事業等で課題に応じた支援を提供いたします。
- 事業の目的
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予想される事業実施効果
- X線回折装置に一般的に求められる分析評価を行うことが可能
- 材料工学的な解析が可能となり、製品開発能力の向上
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本事業により導入した設備
形式 全自動水平型多目的X線回折装置 Smart Lab メーカー名 株式会社リガク 外観 主なアプリケーション - 定性,定量分析
- 温度可変によるin-situ評価
- 残留応力,配向評価
- 粒度解析
- 微小部測定
- 膜厚,密度,界面ラフネス評価
- 薄膜の構造評価
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お問合せ先
担当者 材料開発・分析技術部 機能材料開発班 TEL 022-377-8700 FAX 022-377-8712 E-Mail soudan-itim@pref.miyagi.lg.jp