平成24年度公設工業試験研究所の設備拡充補助事業について

更新日: 2022年3月4日

 

  1. 事業の概要

    競輪の収益を財源とした(財)JKA(現:公益財団法人JKA)の平成24年度「公設工業試験研究所の設備拡充補助事業」により設備の拡充をおこないました。

  2. 補助事業の概要

    製品や生産工程の設計において,設計・試作変更の繰り返しにかかる膨大な時間とコストは企業にとって大きな負担となります。一方で,CAE(Computer Aided Engineering)と呼ばれるコンピュータシミュレーションを活用した設計支援ツールは試作回数を大幅に低減できる有効なツールですが,導入にかかるコストが大きいこと,また専任の解析技術者が必要になるなどの問題があります。
    そこで、宮城県では、宮城県産業技術総合センターに「ものづくり設計支援システム」を導入しました。本システムは構造・伝熱解析ソフトウエア,電磁場解析ソフトウエア,樹脂流動解析ソフトウエア,3次元モデル修正ソフトウエアと,これらが動作する専用の高性能ワークステーション,およびデータを蓄積するデータサーバーで構成されております。
    本システムによる施設・機器開放事業,技術改善支援事業,技術研修事業および研究開発事業を通じて,機械構造部品,熱制御機器,電磁場を利用したセンサーや装置類,プラスチック成形品などの設計・製造技術の最適化について,安価で迅速な支援を提供いたします。

  3. 予想される事業実施効果
    • 県内企業の製品や生産設備の性能向上や低コスト化等による,製造品の高付加価値化
    • 県内企業技術者の設計技術の向上
    • 新規事業への展開(シミュレーションにより製品の有効性を確認,川下企業にアピール)
  4. 本事業により導入した設備

    ものづくり設計支援システム
    内訳:

    • 構造・伝熱解析ソフトウエア
      電磁場解析ソフトウエア
      樹脂流動解析ソフトウエア
      3次元モデル修正ソフトウエア
    • クライアント3台
    • データサーバ1台
  5. 機器概要
    用途  製品の使用状態(温度や荷重など)や製造工程をコンピュータシミュレーションにて再現することで,製品の形状や製造工程の最適化を図る
    仕様
    • ソフトウエア
      1. 構造・伝熱解析ソフトウエア 1ライセンス
      2. 電磁場解析ソフトウエア 1ライセンス
      3. 樹脂流動解析ソフトウエア 1ライセンス
      4. 3次元モデル修正ソフトウエア 1ライセンス
    • ハードウエア
      1. 解析ソフトウエアが動作するワークステーション 3台
      2. データサーバー 1台
    メーカー名
    • ソフトウエア
      1. ANSYS Inc.(構造・伝熱解析ソフトウエア,電磁場解析ソフトウエア)
      2. Core Tech (樹脂流動解析ソフトウエア)
      3. SPACECLAIM (3次元モデル修正ソフトウエア)
    • ハードウエア
      1. hp(解析ソフトウエア動作用ワークステーション)
      2. IBM(データサーバー)
    型式 ソフトウエア

    1. ANSYS/Mechanical(構造・伝熱解析ソフトウエア)
    2. Maxwell 3D(電磁場解析ソフトウエア)
    3. Moldex 3D(樹脂流動解析ソフトウエア〜
    4. SPACECLAIM(3次元モデル修正ソフトウエア)
    1. 写真1
      構造・伝熱解析ソフトウエアと専用ワークステーション
    2. 写真2
      電磁場解析ソフトウエアと専用ワークステーショ
    3. 写真3
      樹脂流動解析ソフトウエアと専用ワークステーション
    4. 写真4
      データサーバー
  6. お問合せ先
    担当者 自動車産業支援部 技術応用支援班
    TEL 022-377-8700
    FAX 022-377-8712
    E-Mail soudan-itim@pref.miyagi.lg.jp