令和6年度公設工業試験研究所の設備拡充補助事業について(2機種)

 競輪の収益を財源とした公益財団法人JKAの令和6年度「公設工業試験研究所の設備拡充補助事業」により設備の拡充をおこないました。

Ⅰ.補助事業の概要

  1. 事業の目的
    • 宮城県では自動車関連産業や高度電子機械産業の集積が進んでおり、地域企業にとって取引拡大の好機を迎えています。しかしながら、これらの業界は技術とコストの両面において世界的な競争力が要求されるため、地域企業においては参入に向けた更なる技術力や製品の信頼性向上が課題となっています。そこで公設試験研究機関として、地域ものづくり企業の新規取引分野への参入ニーズに応えるため、各種工業材料及び製品の電気的特性などの品質評価が可能な試験機器を更新し、地域ものづくり企業の技術開発、製品開発ならびに工程改善をサポートするため、本事業を行うものであります。
  2. 実施内容
    • 本事業では、原料や製品粉体の粒度を正確かつ簡便に品質評価する「粒度分布測定装置」のほか、車載電子機器の電気的特性を評価する「車載エミッション測定装置」を宮城県産業技術総合センターに導入しました。本装置を活用した施設・機器開放事業、技術改善支援事業を通して、利用企業の新規分野への参入や新製品・新技術の高付加価値化に向けた技術支援を提供いたします。

Ⅱ.予想される事業効果

  • 各種工業材料及びそれら材料を用いた製品の品質評価による信頼性向上
  • 車載電子機器製品の電気的特性評価(特にEMC評価)による信頼性向上
  • 製品開発の促進・効率化

Ⅲ.本事業により導入した設備

①粒度分布測定装置

設備名粒度分布測定器
形式LMS-3000+ Ultra
メーカー名(株)セイシン企業
外観

②車載エミッション測定装置

設備名車載機器用放射エミッション測定装置
車載機器用伝導エミッション測定装置
形式TEPTO-DV/AM
ESW8
メーカー名(株)テクノサイエンスジャパン
Rohde&Schwarz社
外観 

お問合せ先

担当者:①材料開発・分析技術部 高分子材料開発班、②機械電子情報技術部 電子応用技術開発班
TEL:022-377-8700 FAX:022-377-8712
お問合せフォーム
e-mail: soudan-itim@pref.miyagi.lg.jp

JKA
競輪&オートレースの補助事業のページはこちら