令和元年度公設工業試験研究所の設備拡充補助事業について

　競輪の収益を財源とした公益財団法人JKAの令和元年度「公設工業試験研究所の設備拡充補助事業」により設備の拡充をおこないました。

1. 補助事業の概要
   1. 事業の目的
      　宮城県では自動車や高度電子機械に関連した産業集積が進められており，これに係わる地域企業はさらなる取引拡大の好機を迎えています。しかしながら，特にこれらの産業は技術とコストの両面において世界的な競争力が要求されるため，地域企業の参入にはこれに対応した更なる技術力の向上が課題となっています。
      　そこで，これらの産業の信頼性向上に不可欠であり，宮城県産業技術総合センターが強みを有するEMC評価に係わる計測機器を更新し，地域企業の技術や製品開発をEMC評価試験を通してサポートするための支援体制を拡充します。
   2. 実施内容
      　本事業では，最新の国際規格に準拠した電気電子機器製品の伝導ノイズに対する耐性評価が可能な「伝導イミュニティ試験システム」を宮城県産業技術総合センターに導入しました。本装置を活用した施設・機器開放事業，技術改善支援事業を通して，電子機器や車載機器に対するEMC評価において，安価で迅速な支援を提供いたします。
2. 予想される事業実施効果
   • 電子・電気機器の迅速なEMC評価
   • 最新の国際規格に準拠した試験による電子・電気機器の信頼性向上
   • 開発費用の低コスト化
3. 本事業により導入した設備
   
   

   名称	伝導イミュニティ試験システム
   形式	信号発生器 SMC100A，パワーアンプ PRANA，CDN M016など
   メーカー名	ROHDE&SCHWARZ，PRANA，TESEQなど
   外観

4. お問合せ先
   担当者 機械電子情報技術部 電子応用技術開発班
   TEL 022-377-8700(代)
   FAX 022-377-8712
   E-Mail emc@mit.pref.miyagi.jp