2018年10月23日(火)に,みやぎデジタルエンジニアリングセンター「金属粉末3Dプリンター研究会」の第2回研究会を,日本積層造形(株)(略称:JAMPT[ジャンプ])様の会場をお借りして開催しました。 開催場所をご提供いただいた日本積層造形さんは,今年の9月に宮城県多賀城市に本社工場がオープンしたばかりで,きれいな新社屋の中,工場見学と研究会を実施させていただきました。
日本積層造形(株)様 工場見学
最新鋭の電子ビーム式金属粉末積層3Dプリンター装置,レーザー式金属粉末3Dプリンター装置などのご説明をいただきました。参加された皆さんは大変興味深く熱心に見学されていました。 その後,会議室内で,座長と参加者からの話題提供セッションを行いました。
金属粉末3Dプリンター最新動向
東北大学 金属材料研究所 千葉晶彦教授
千葉先生の持つ世界の金属粉末3Dプリンターの最先端情報の話題提供がありました。
装置の開発もさることながら,材料の高品質化,応用分野の広がり,造形品を量産化した事例など多方面から世界における競争の速さを感じることのできる熱い情報提供でした。
金属粉末3Dプリンター関連情報提供「additive manufacturingシミュレーションの最新情報」
造形シミュレーションソフトウェアについて:エムエスシーソフトウェア 成田忍 様
造形シミュレーション方法の大別から,その中で,金属粉末3Dプリンターに適したシミュレーション方法の提示,計算量と現実的な解を求めるバランスの考え方など,金属粉末3Dプリンターにとって重要要素の1つであるシミュレーション最前線のお話をいただきました。
金属粉末造形品後加工トライアル状況報告
宮城県産業技術総合センターより概要説明。
(株)岩沼精工様,(株)エヌエス機器様,プラスエンジニアリング(株)様。
後加工への取り組み状況について取り組みメンバー各社より情報提供をいただきました。各社と産技センターが連携して,造形品における位置合わせ方法の工夫など,金属粉末プリンター造形品ならではの課題に取り組んでいます。
全体を通して
研究会全体を通して,情報の密度が非常に濃く,参加された皆さんも熱心にディスカッションされていました。
今回も満席の会場となり,ご参加いただいた皆さまに感謝申し上げます。